私のアート感覚を刺激した人 - by ChatonJardin
自由人の叔父
私のアート感覚を刺激した人、それは、母の歳の離れた姉の主人だった。
なかなかの自由人であった。
ほぼ遊んで暮らしてたんだそうだ。
美術の先生をしてたらしい。
ハンサムでグレーヘアーと口髭で何時も黒のマフラーをしてた。着物の時も。
典型的な昔の家で玄関を入ると広い土間。
座敷に上がるための上がり框が高く、小さいときはよじ登る感覚だったと思う。
玄関の横に人1人がやっと座れるほどの小さな小部屋があって、
机の上には小さいノミや鉛筆等々、彫刻や絵を描いたりするための小道具や工具がぎっしり詰まってた。
私はその部屋に入りたくて入りたくてウズウズしてたのだけれど、何故か叔父は嫌なんじゃないかなと。
叔父のいないときを見計らってコッソリ座った。
ある頃から近くの河原で石を拾い集めだした。
そして一つ一つに顔を描いた。
土塀の門を潜ると広い土間のような庭と言うか…広場で、殺風景な庭に枯木や石を設置し花や木を植えてその間に石を置いた。
ユニークな庭になった。
床下や蔵から出てきた鉢や大皿に花を活けた。
私の知る限り自由人だったと思う。
彼の周りにいる人たちは大変だったと思うけれど。
Today’s writer:yayoi
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