私と共に生きた猫 - by ChatonJardin

グリ、オレオ、そして私

物心つく頃から私の側には猫か犬がいた。
私に取ってはどの子もかけがえのない存在だった。

私は80に近く、最後に共にした二匹も人間に換算すると同じぐらいかな。
名前はグリとオレオ。

グリがオレオの2才上で、どちらもおばあさんネコ。
グリは気難しくて扱いにくかったけれど、オレオは人懐っこくて甘え上手。
でもそれも家族にだけ。

グリは野良の子だった。
母ネコが交通事故で亡くなり、あちこちたらい回しの末、我が家にたどり着いた。
やって来た夜は私が抱いて寝た。
安心したのか、ぐっすり寝たものです。
おっぱいを飲んでる時期に母ネコが亡くなったので、暫く私の指を吸ってた。

オレオも野良だったのだけれど、暫くずっと、中に入れてくれ!と泣き叫んでいた。
私が根負けしてベランダのドアを開けるまで。

オレオは何でもグリの真似をした。
グリは一人になりたいので隠れるのだけど、直ぐ見つかってしまう。
鬱陶しかったに違いない。
とにかくグリが寝てるところにオレオが寄っていく。
それもぴったりと。
くっついては離れくっついては離れ。

グリは晩年、おしめをが手離せなくなってたね。
私、晩年のグリを見るのが辛かった。
老老介護。人間とネコ。ネコも人間も一緒。
何かの本で読んだけれど、自分が愛された様にしか相手を愛せない。
いきとせ生きるもすべて、不思議な生き物だ。 

Today’s writer:yayoi

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