記憶に残る花 - by ChatonJardin
桜、薔薇、そしてタンポポ
またこの季節が巡ってきた。
桜の花は私に元気をくれる。
あっというまに満開に、そして1週間もすれば散ってしまう。
華麗と言うか潔良いと言うか。
私の好きな花の一つです。
ところが思い返してみると幼い頃に桜の花の記憶がない。
ずっとずっと後になる。
前に書いたと思うが強烈な記憶は薔薇の庭と小さい社を埋め尽くしたタンポポで、今でも脳裏に焼き付いている。
今思い返すと荒れ果てた街並みにバラック建ての出店が並ぶ荒廃した、でも何か賑わいのある記憶がある。
みんな生きるのにせい一杯できれいなものに目を向ける余裕もなかったのではないのかな。
みんな一生懸命だった。
タンポポの社は小学校低学年の頃。
帰り道で今まで茶色の景色だったのに、突然真黄色のタンポポの花が埋めつくすように咲いてまるで絨毯のようだったこと。
暫く立尽くして観てた記憶があります。
Today’s writer:yayoi
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