心に刺さる異国のポップスター - by ChatonJardin
若さを尊び、我思う
テーブルの上に分厚い本があった。
なんだBTSの本か…下の娘はARMYなのである。
少しめくってみると字が大きい。
これなら読めるかな?
ここ5.6年は目の疲れから書籍からは遠ざかってる。
だが、サラッと見るつもりが一気に読んでしまった。
7人グループのグラミー賞も受賞した韓流、異国のポップスター。
人気者なら誰しも経験するだろう名声と裏腹の侮辱的な言動を受けながら、
そのときどきに出したアルバムの中に感情をぶつけていった。
歓び、悲しみや苦悩、怒り、そして7人がそれぞれぶつかり合って芽生えた友情の絆、そのすべてを。
今更私が説明するまでもない。
それが人々の心に響かない訳がない。
歌詞に音楽にラップ、そしてダンスに。
とにかくとにかく彼等は才能を与えられその上、努力を惜しまなかった。
そうしてアルバムを出すたび成長するのだ。
また、アルバムを出す過程で精神を癒やしていくのだ…。
不覚にも人生の終盤を迎えて、何事も淡々とやり過ごすのが常であったのに深く心に刺さった。
※追記
母にブログの文章を書いてほしいとお願いしてから随分経つ。
いつも忘れずに月に一度原稿を送ってくれる。
まさか、BTSの話が送られてくるとは思いもよらず驚いた。
お国の違うスターに心奪われた妹に、最初はあまりいい顔をしていなかったからだ。
それをすっかり魅了されるまでに変えたのは、
お国は違えど同じ赤い血が流れる若者たちの真摯に生きる姿だったのかもしれない。
人はさほど美しいものではない。必ず醜さを持ち合わせているものだが、その醜さとの向き合い方が肝だと思う。
彼らは偶然なのかプロデューサーの手腕か…その醜さを創作活動の中で上手く消化させることで自らを癒し、
いびつながら唯一無二の美しいものにしたのではないだろうか。
だからこそ、喜寿を過ぎた母の心の奥底をも震わしたのだと思う。
Today’s writer:yayoi
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