カシミヤ 猫たちもお気に入り
カシミヤをつかう、その理由
ぽってり、しっとり、そして羽のような軽さの カシミヤ
カシミヤ は「 カシミヤヤギ 」の毛を紡いで作った 糸 、あるいはその糸を使って織った 織物 のこと。
肌触りはとても柔らかく、ぽってりとしていて、 保温性 ・ 保湿性 に優れた 素材 です。
そして、何よりとてもとても 軽い ことが魅力でもあります。
当然、それだけ質が良いという事であれば、それ相当のお値段となりますが・・・。
ウール の セーター などに比べると、格段に暖かく、 毛玉も出来にくい !という利点もあり
寒い冬には手放せません。
そのような上等のカシミヤというこの素材を何故、バック で使用したのか…?というのは、
良く尋ねられるところですが、
『 シャトンジャルダン とは』の中でも語っていますが、理由の一つには家の 猫 たちにあります。
カシミヤのぽってりしっとり、そしてふわふわの温かさは、 猫 たちの お気に入りでもあるのです。
猫 たちは本当に、肌触りのよいものが大好き。 ウール の セーター と カシミヤセーター が並んでいても、
どういう訳だか、引っ張り出すのは カシミヤの セーター 。本当に不思議。
だから、 お気に入り の カシミヤセーター は、こっそり引き出しの奥に大事にしまっておかなくてはなりません。
だけど、時々やってしまうのです。うっかり、ベッドの上に置いたまま…とか。
猫 たちがお気入りなら、私達だってお気に入り。
猫 たちにフミフミにされ穴の開いてしまった セーター を、途方に暮れて眺めていました。
それで思いついたのが ビーズ刺繍 を施して、 リメイク すること。
それがきっかけでした。
ビーズ刺繍 すると沢山の ビーズ で重くなりがちですが、 非情に軽いカシミヤを使うことでそれを
少し軽減することができます。
また、 刺繍 する作り手からしても、ビーズ がスッと収まってくれるので 刺繍 がしやすいのです。
カシミヤの少し艶があるような質感と、キラキラした ビーズ がとても私達には
しっくりと感じられたのです。
あたかも、最初から ビーズ刺繍 が施されていた セーター や カーディガン に思えました。
そして、 デザイン が古くなった セーター や、体に合わなくなった カーディガン を引っ張り出して、
解体し、 バッグ を作ってみることにしました。 お気に入り だけどたぶんもう着ない…そういうものを リメイク し始めました。
一番最初は、落ち着いた ピンクベージュ の セーター でした。
今残る、「 モネの庭 」と名前を付けた バッグ と同じ デザイン でした。
ピンクベージュ に合わせて、 ベージュ や ベビーピンク の ビーズ で 花 を 刺繍 したのでした。
そんなこんなで作り始めた カシミヤバッグ 。
できるだけ 型崩れしない ように工夫を重ね、今の形になりました。
今はもう、皆年をとり、新しく制作することが難しくなりましたが、
現存する作品を是非ご覧ください。
よろしくお願いします。