お料理エッセイ - 鯛のあら煮 - by ChatonJardin
お鯛さんだけどリーズナブル!
照りウマホロホロ
全く料理をしないと、魚料理は敷居が高い。
捌いたり何だって味付けする前に億劫になってしまう。
でも、一度やってみたら意外と簡単だったりするのです。
「鯛のあら煮」。あの甘辛い照りダレにホロホロとした淡白な鯛の身。
好きなんですよね…。でも、自分で作るとなると一瞬怯んでしまう。
だけどヤヨピーが作ると、あら不思議、簡単そうに見えてくる。
スーパーマーケットの魚売り場でタイの短冊が多めに出ていたら…。
鯛の短冊を通り過ぎて、ヤヨピーが手にするのは鯛の尾頭付きのあら。
短冊が出ている時には大ぶりの、そして身の多くついたあらが一緒に出ています。
こういう時の献立は「鯛のあら煮」。
「鯛」と言ってもあらには違いがないので、とってもリーズナブル。
さてさて、なるべく新鮮なうちにまずすることは!
1.鯛に熱湯をかけること。これで、魚の臭みを取るのです。
大きめのざるに鯛を並べて一気にお湯をかける。裏返してお湯をかける。
ギュンッと皮がひっくり返って、霜降り状態になりますよ。
そしたら、2.煮汁を作ります。
フライパンに、お酒・醤油・砂糖・みりんを入れて中火で沸騰させる。
分量はお酒と醤油は1:1、:1(甘みは砂糖とみりんの二人で一人)
3.沸騰したら魚を入れて中火のまま蓋をして煮つづける。
4.時折煮汁をかけながら少し火を弱めて煮る。
5.味をみながら足りなければ、砂糖、醤油をたす。
ここがポイント!! どうしても、味が決まらない時は、お酒を多めにドドッと入れて調理しなおす。
ここで「やばい!水だ!」と水を入れて薄めてしまうとただただ水臭くなるだけ。お酒は水臭くならずに味をやり直せるんだって。
とヤヨピーが申しております。
そうして煮汁がほぼほぼなくなるまでコトコトコトコト。意外と長く煮るのです。
私は、煮汁は多めに残す。なぜって、煮こごりの為である。
次の日の為に煮汁を少し取り分けて、冷蔵庫で冷やしておくのだ。
炊き立ての白ご飯に煮こごりをのせる。ジュワッととろけたところをパクリ。
私にとって「鯛のあら煮」は、この煮凝りの為にある…と言っても過言ではない。
ともあれ、とっても簡単に思えませんでしたか?
是非、「鯛のあら」を見かけたら躊躇なしに試してみてください。