私のすきなもの - by ChatonJardin

蕎麦猪口

蕎麦猪口が好き。
それもアンティックとまではいかない雑器。
縁が欠けているのに釉薬を掛けて焼いたものも有るような。
それも呉須の色で染めて焼いたもの。
少し濁ったようなグレーぽい青。
抜けた青空ではない…が大好きです。

素朴な雑器

農民の苦しい生活の中から必然的に生まれたような雑器。
模様だって雨、雪、自然の中から。
豪華な九谷焼等ではない。
私の個人的な見解です。

一度目の出会い

私が学生の頃帰り道三宮駅を途中下車して、散歩がてら山手の方に、坂を登りきる少し手前に骨董の店がありました。
こんな所に骨董の店と思いながら店に入って無造作に篭の中に蕎麦猪口が。
呉須の青だけの。
一瞬で魅せられてしまいました。
学生の私にも買えるような金額だったと思う。
5、6個買ってきた。
蕎麦猪口は湯飲みなったり小鉢なったり花を挿してみたりと多いに出番を楽しんだ。


二度目の出会い

それから大分時が過ぎて青山の骨董通りで蕎麦猪口を見つけた。
雑器ではなく本物の凛としたたたづまいを醸していた。
私は蕎麦猪口で二度魅せられたのだった。
雑器は雑器の良さがあって楽しめばよいし、本物は本物で楽しめばよい。
呉須の青様も微妙に変化する。
濃い青様が良かったりする。
そのとき時の見るものの心境の変化が作用するのだ。

 


Today’s writer:yayoi

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