草花エッセイ - シクラメンの炎 - by ChatonJardin
篝火のように咲く
Happy New Year
今年もいつもと変わらず、新しい年が始まりました。
どんな年になるかな…?
いつもこの始まりの時、ワクワクしています。
年の瀬に小さなシクラメンを家に持ち帰りました。
大きなシクラメンもたくさん並んでいたけれど、小さい方を迷わず手に取って。
その昔、貴婦人が「篝火のように咲くのね…」と言ったから、『篝火花』とも言うそうです。
なるほど、そう思ってみて見れば、小さな炎がゆらゆら揺れているようにも見えてくる。
やっぱり、小さなシクラメンで良かった…。大きな炎は気分じゃない。
シクラメンの花言葉は、赤は『嫉妬』。白は『清純』。
この子はピンク。ピンクは『憧れ』『内気』『はにかみ』。
やっぱり、この子で良かった。
下を向いて花を咲かせるその姿がどこか恥ずかしそうだから…だそうです。
少し照れながらも、小さな炎をゆらゆらして温かく…今年はそういう感じでいきたいです。
シクラメンは夏になる頃休眠します。
上手くまた花を咲かせてくれたらいいんだけれど。
休眠させるのは難しいそうです。
ひとまず、今は篝火で温めてもらおう。